使用した木材は、とある古民家が解体された際に出た廃材(古木)を譲り受けた物で、それは建物の内部に使用されておりました。 昔ながらの建物(古民家)に使用されていた木材は、内外部共に黒ずんだ独特の色合い(雰囲気)をかもし出しています。 しかしそれは、長年に渡り蓄積された汚れが主なもので、内外部ではその類が異なります。 一般的に外部に使用されている物には灰汁(アク)が溜まり黒ずみますが、内部に使用されている物には煤(スス)が付着し、堆積して黒くなります(昔は屋根がカヤ葺きであり、又、囲炉裏を使用していた為、屋根裏に煙を充満させて防虫効果を得ながら屋外へ排煙していた為)。 今回は、中でも汚れの落ちにくい煤(スス)等が付着した、内部に使用されていた木材の 「リフレッシュ塗装」を試みました。 |
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近年、近代的な建物もさる事ながら、昔ながらの質感を再現・再利用された建物(古民家等)の需要も多く感じられます。
特に、観光地等においては「景観条例」なる政令も施行され、そこに暮らす我々の住居や施設等の外観もいかに自然に溶け込み、また、環境面においても、いかに自然に優しく・・・。という思考が非常に強く浸透されてきていると思われます。
我々(株式会社アラスカ)は、塗装業という一専門業者に過ぎませんが、この様に変わりつつある世の中の概念や思考に、塗装という生業をいかに有効に利用して頂けるか?また、塗装でどこまでのご提案が出来るのか?と、常にそう意識して考えております。
我々(株式会社アラスカ)が考える限り、塗装という性質のもので何より一番にご提案し、有効に利用して頂けるのは、木材の再現・再利用でした。
しかも、色合いや質感を保持した形で景観や環境への配慮は勿論、これまでの木材の弱点を補い、性質を改善させた物にする。
それが我々(株式会社アラスカ)が目指すものであり、大いにご提案できるものでした。
性質を改善!!と言っても、例えばどの様に??と思われる方がほとんどだと思いますので、代表的な例を次の様に挙げさせて頂きます。
例1. 木材自身を害虫(白アリ等)が寄り付かない物にする(防虫効果)。
例2. 木材自身を水分を吸収しづらい物にし、腐りづらくする(防腐効果)。
例3. 木材自身を燃えづらい物にする(難燃効果)。
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以上が主な改善の項目ですが、一般的に例1、例2は、一つの塗料で兼ね備えているのが普通です。例3は、非常に珍しい塗料ですが、その効果は絶大なもので、そこに暮らす人の財産や命を決して起きてはならない火の手から守ってくれる物です。
塗料は日々進化を遂げて、様々な品質の物が世に送り出されております。
我々(株式会社アラスカ)は、屋根や外壁だけでなく、木材においても今後とも、用途に応じた塗料の選定・ご提案を心がけていく構えです。